相変わらずQEDが売っていません。

辻村深月『冷たい校舎の時は止まる(上)(中)(下)』読了。

雪の日に校舎に閉じ込められた8人。学園祭で自殺したのは誰?
思い出せないその名前。時が止まった校舎の中で、8人の青春と過去が入り乱れる。そして消えていく仲間達……。
8人を閉じ込めたホストの正体は……??

まぁ、なかなか面白かったと思います。
ちょっとSFがかったミステリですね。
特殊な設定を受け入れられれば読めていけます。
8人それぞれの背景がしっかり書かれています(だからこそこの長さか)。
青春の時代。そして友情。
誰もが通ったあの時代。どこか懐かしい爽やかさを思い出しますな。ラストもいいですし。
同時に三分冊した理由もまぁ、何となく分かりましたよ。
これ、一冊にしたらちょっと読みづらい。二冊でもまだ厚い。
三冊にして初めて一冊あたりが丁度いい分量になるんでしょう。
上巻読んで気になったら次に行ける分、一冊にしない方が良かったのかもしれません。
でもどうせなら、下巻がまるまる解決編とか、そういう演出も面白かったんじゃないかなぁ。あ、期待しすぎですか。そうですか。
そういうわけで、総論。
当たりでも外れでもないと思いますが、面白いです。
こういうのは……まぁ、好みになっちゃいますからねぇ。
取り合えず、上巻だけでも読んでみたらどうですか?

酩酊メフィストの焼酎日記

焼酎ブームなるものが始まって、もうどの位が経ったんでしょうか?
DR.メフィストはあまり焼酎を好まないのでとんと無頓着なわけで。
んでもって、元は3000円程度の『百年の孤独』が10000円以上の値段で棚に並んでいるのを見ると、尚更その感は高まるってわけでっさぁ。

それでも、たまに飲む焼酎もありまっせ。
和風の居酒屋に行くと、求めるカクテル・ウイスキーがあるわけもなく、並んでいるのは焼酎だけっちゅう話で。
だから焼酎を飲むわけで。
勘違いしないで頂きたいんっすが、美味い焼酎は美味いぜよ。
そしてそれが顕著なのが特に芋焼酎だと思うわけでっさぁ。
焼酎を飲めるきっかけとなったのが『魔王』であり。
色々呑んだ上で『伊佐美』『森伊蔵』がもてはやされる理由を悟り。
『佐藤』の白・黒で麹の違いと味の違いに感心し。

クサイクサイと呑めない・呑まない人間には言われるが、それは何を呑んだかなんですよ。
一種の極みとDR.メフィストが思うのが『富乃宝山』なのであります。
クサイを通り越して香る芳醇な香り。
それは今まで見たこともも無いような新種のフルーツを思わせ。
一度口に含めばその香りが口中を満たし、鼻腔の通り抜け。
それでもしっかり芋の味わいを舌上に残し。
はかなくも消えていく味と香りを求め、ついついと杯を傾けてしまうちゅう話ですわ。
ロックで飲むのが美味い。
馴染みの和風居酒屋に行くとついついと頼んでしまい、杯を重ねてしまうわけで御座います。
飲兵衛にとっては殺人的な呑み易さ。
男女を問わずすいすいと呑めちゃうんですなぁ。
この呑み易さこそが最大の特徴なんですがね、


こいつはヤバイ。
それでも美味い。


幸か不幸か、本日そいつを酒屋で見つけてしまったわけであります。
値段は……、まぁ、定価よりは若干高めではありますが、手の出ない値段では御座いません。
むしろ、東京の相場はこんなもんでしょう。


即購入。
衝動買いどころの話じゃ御座いません。


今現在、それを呑みながら日記を書いているわけですが。
初めて気付いたことがあります。
酒好きで通っているDR.メフィストですが、部屋にある酒は洋酒ばかり。
そこにでんと『富乃宝山』の一升瓶が居座ると。
これがまた締まるじゃないですか。
何か、畳敷きでちゃぶ台のイメージ。
これか! これが俺の部屋に足りなかったものなのか!
一気に飲兵衛としてのレベルを上げた気分。
今日はコイツを抱えて寝ようかなんて思っても誰も責められはしやせんぜ。


こうして日々、DR.メフィストは精進しておりやす。
美味しい芋焼酎をご存知の方。
御一報下さると当方、泣いて喜ぶかも知れませんぜ。

QED探訪記

本屋巡り。
三件の本屋を回りました。
本日の釣果。
小説現代九月増刊号『メフィスト
辻村深月『冷たい校舎の時は止まる(上)』
辻村深月『冷たい校舎の時は止まる(中)』
辻村深月『冷たい校舎の時は止まる(下)』
舞城王太郎好き好き大好き超愛してる。


以上でっす。
辻村深月三冊同時買いはプチ羞恥プレイ。
っつか、意識しなきゃ何でもないのかもしらんけど。


んで、舞城さん。
あのピンクの表紙はちょっと買い難いですよ。。。
売る気あります???


ところで。


高田崇史『QED』は??


悉く売り場にありませんでした。プチショックです。
そんなに初版少ないのかなぁ???(違)

しかし、売れるのは何よりですが、自分の身近に無いのは悲しい……。
未だ表紙すら見ず。
高田さん、一冊位くれてもいいと思いますよ?(←何様?)

真夏の読書週間

殊能将之『キマイラの新しい城』読了。
いやいやいや、結構好きですよ、この話。
時は750年前。
とある城の領主が密室状況で不可解な死を遂げた!
城の領主は亡霊となり、テーマパークの社長に取り憑いたのだった!
自分を殺した犯人は誰か!?
探偵・石動は750年前の事件の解決を依頼されるが、その過程で現代でも起こる事件! この謎の真相はいかに!?

基本的には領主の一人称で話が進むのですが、その視点からの現代の描写も面白い。っつか、その部分が面白い。
750年前の視点と現代の視点が入り乱れ、さらにはそれが嫌らしくないのがいですね。
一歩間違えると怪物と風車を勘違いしたドンキホーテになりますが、それを回避してます。
領主と、それを取り巻くキャラ作りの巧さ。
そしてそれが書き方の巧さですな。
下手に書けば所々違和感とかそりゃないだろうって描写をしがちですが、その感じが極めて少なく読めました。
750年の永きを経て、領主の亡霊が何を見るのか。
そして、真実はどこに?
アタシはこの話、好きです。
殊能ベスト3に入れます。
DR.メフィストオススメ!
俺が薦めて何になる!
以上、DR.メフィストでした〜。

確かに今眩暈がした

鯨統一郎『喜劇ひく悲喜劇』読了。
回文回文また回文。
ミステリですか? これ。
ひたすら続く回文攻撃。一字一句確かめるうちに眩暈がしてきます。
ミステリ的な要素は正直どうでもいい。
っつか、気になるのはひたすら回文!
圧巻は某章にある名探偵回文攻撃!
意味ありません!
何の意味もありません!!
回文で始まり、回文に埋められ、回文が支配し、回文に終わる。
興味があれば是非どうぞ。
感嘆は保証します!

ちなみに、今回の感想を反対から読むと……。



何の意味もありません。あしからず。

暑中見舞い申し上げます。もう死にます。

少しづつでもリハビリします。
DR.メフィスト@休止中です。みなさんいかがお過ごしでしょうか。暑い日が続いております。どうかご自愛くださいませ。

そういうわけで、涼しくなりかけた夕刻、新刊を買いに行こうと近所の本屋に行って参りました。
あれ……?
この本屋、こんなに品揃え少なかったっけ?

とういうわけで購入。

殊能将之『キマイラの新しい城』
鯨統一郎『喜劇ひく悲喜劇』

高田崇史『QED』は売り切れのご様子。
日を改めてでかい本屋に行きます。
辻村深月『冷たい校舎の時は止まる』は下巻のみでした。
これが出るのを待っていたのにそれしか無いとは……。
日を改めてでかい本屋に行きます。
っつか、これ三分冊する意味あるのか?
納得出来なかったら泣くぞ。

というわけで、読書モードに入ります。
なるべく感想を書きたいです。
鯨が楽しみです。
っつか、初鯨なんですが、大丈夫なんですか……??